新設地方大学の競争について調べてみました

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当社のブログでも何度か触れてきた大学競争激化の問題であるが、このほど、山口県の4年制私立大学、萩国際大学を運営する学校法人萩学園は、定員割れによる深刻な経営不振のため、民事再生法の適用を申請する、とのニュースが流れている。

(ソース:NIKKEI NET

文部科学省によると、定員割れで経営難に陥った大学が同法を申請するのは初めてであるとのこと。大学の倒産はもはや仮定の問題ではないということを改めて突き付けるものだ。

萩国際大学を調べると、近年は生徒が集まらず経営不振に陥っていたようだ。その不人気の原因はおおよそ次の2つのに集約されるのであろう。
・1999年に創立した大学であるため、企業とのパイプない。また、企業の人事担当にも大学が認知されていないため就職において他大学より不利になる可能性があり、生徒が集まらない。
・山口県萩市は交通が不便な所であるようで、授業とアルバイトなどを両立する大学生活を送れないため生徒が集まらない。
定員割れ大学は全大学の30%に達しているとのことで、萩国際大学のような地方新設大学は、少ないパイの取り合いになるってことは確実である。
そのような大学または、新設大学が競争を勝ち抜くためには、
・通学が足かせになる場合は、インターネットなどの通信手段をフル活用して自宅学習でも単位取得が出来るなど、大学独自のカリキュラムを組むことで他校との差別化を図る
・特別な授業などを受験生を含めたステークスホルダーにアピールすることで他校との差別化を図る(就職という点に関すれば、専門教育への注力を大学からの出口である企業にアピールすることが大切)
・一般の大学とは異なり、社会人大学院など潜在需要のあるマーケットをターゲットに設定する
・授業料の値上げなどで客単価を上げる(もちろん授業料に見合った講師陣の充実などが求められる)
といったところであろうか。
なお、報道によれば、萩国際大学ゴルフ文化コースという専攻があることで知られる大学であり、特別なカリキュラムを持ってはいるのだが…。大学でゴルフとはニッチなマーケットを狙ったものと思われるが、そこまで需要がなかったということであろうか。再建後は教育内容を一新するとのことだが、ニッチなマーケットであろうと、学生のニーズがあるのに、他校で実施されていないカリキュラムを期待したい。

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